第102回箱根駅伝の往路を終えたあとも、あの光景が頭から離れない。
5区・山上りで次々と前を行くランナーをかわし、最後はトップで芦ノ湖へ。
青山学院大学の黒田朝日が見せた走りは、「区間新」という言葉だけでは語り尽くせない衝撃を残しました。
「僕が“新・山の神”です」
レース後にそう宣言した姿は、自信に満ちていながら、どこか清々しい印象も残します。
では、この箱根駅伝で一気に注目を集めた黒田朝日は、これからどこへ向かっていくのか。
進路、家族、そして話題となったシューズから、その“先”を見ていきます。
黒田朝日の進路は?青学卒業後の可能性
黒田朝日は今春、青山学院大学を卒業し、実業団の名門 GMOインターネットグループ に加入することが決まっています。
元日のニューイヤー駅伝では大会新記録で初優勝を果たした、いま最も勢いのあるチームのひとつです。
箱根駅伝での圧巻の走りを受け、SNSでは
「来年のニューイヤー駅伝がとんでもないことになりそう」
「青学ドリームチーム感がすごい」
といった声も多く見られました。
ただ、黒田自身は、過剰な期待を背負うタイプには見えません。
箱根の山でも、目の前の一人ひとりを淡々と追い、結果として大逆転を演じたように、進路についても自然体で次の舞台へ進んでいく印象があります。
大学駅伝のエースから、実業団という新たなステージへ。
その一歩が、またどんな走りにつながっていくのか、静かに注目が集まっています。
黒田朝日の父親はどんな人?走りに重なるもの
黒田朝日の父・将由さんは、法政大学時代に3度箱根駅伝を走った名ランナーです。
金髪にサングラス姿で話題を集めた「オレンジ・エクスプレス」世代を知る人には、記憶に残っている存在かもしれません。
「朝日のように、周りを照らせる人になってほしい」
その思いを込めて名付けられた「朝日」という名前。
とはいえ、父から陸上を強く勧められたわけでも、技術的な指導を受けてきたわけでもありません。
黒田は小中学校時代、サッカーやバスケットボールにも取り組み、高校から本格的に走る道を選びました。
それでも、走り方を見ていると、不思議と重なる部分があります。
やや前傾で、体を大きく使い、軸がぶれないフォーム。
時計をつけず、自分の感覚を信じて走るスタイルも、父と似ていると言います。
「自分で考えて走る」
その姿勢は、原晋監督が掲げる青学のチームカラーとも、自然に重なっているように見えます。
黒田朝日のシューズは?箱根駅伝で話題になった理由
箱根駅伝のあと、もうひとつ話題になったのが黒田朝日の着用シューズでした。
履いていたのは adidas「ADIZERO TAKUMI SEN 11」。
駅伝・ロードレース向けの軽量モデルで、限定カラーは“晴れた日の富士山”をイメージしたものだとされています。
SNSでは
「すぐ買いました」
「エンジンとタイヤ付いてた?」
といった声も上がり、関連ワードがトレンド入りするほどの反響でした。
もちろん、あの走りを支えたのはシューズだけではありません。
無我夢中で前を追い続けた集中力と、積み重ねてきた力があってこそです。
それでも、記憶に残る走りのそばには、いつも象徴的な“道具”がある。
そう感じさせる一本だったことは、間違いなさそうです。
まとめ|黒田朝日が箱根駅伝で示したもの
区間新記録、「新・山の神」という言葉、そして大逆転の往路優勝。
どれも華やかな結果ですが、その根底にあるのは一貫して 「自分で考えて走る姿勢」 でした。
父からも、監督からも、過度に縛られない環境の中で育まれた感覚。
それが、あの箱根の山で、ひとつの形になったように思えます。
箱根駅伝は終わりました。
けれど、黒田朝日の物語は、まだその途中です。
次の舞台で、彼がどんな走りを見せてくれるのか──その続きを、また静かに見守りたくなります。

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